【IPO評価】IPOの上場時における初値を評価しました。

当サイトでは、2016年からのデータを用いてIPO株の評価を行い、初値を予想するために銘柄毎にランク付けを行っています。
ランクの種類は、総合評価のスコアによってSからDまでの記号で表します。
内訳は下記の通りです。

  • 8.0点以上をSランク
  • 6.5点以上をAランク
  • 5.0点以上をBランク
  • 4.0点以上をCランク
  • 4.0点未満をDランク

※ランクが高いほど、初値が騰がる傾向にあるという評価方法になっています。


下記画像は、 初値騰落率と総合評価の関係を表しています。

総合評価が高いほど初値騰落率も増加する傾向にあります。
評価項目は下記になります。
吸収金額
業種人気
成長力
ロックアップ

上記画像内の内挿線(赤線)の値を使用して予想した騰落率と実測値を比較したものが下記画像になります。
※プロット名のマスターカーブ法というのが評価方法名です。

基準線(実測値と予想値が1:1の線)から±30%以内に入るものが多く大体の傾向が掴めます。
評価値に市場を考慮していないため、データ点数の少ない市場の評価では若干ばらつきが見られるものと思います。
また、2018年後半はIPOの初値上昇が悪く、予想値を下回っている部分が多かったため、±30%を逸脱するものが増加したものと考えられます。



また、初値の評価方法をもう一つ作成しました。
初値時と公開価格時の吸収金額の差額を予想するものです。


吸収金額推定法を用いた予想騰落率と実測値を比較したものが下記画像になります。
※プロット名の吸収金額推定法というのが評価方法名です。

吸収金額推定法は、マスターカーブ法に比較してばらつきが同程度となっています。
しかし、吸収金額推定法は、評価値に公開価格時の吸収金額を考慮していないため、吸収金額の規模が極端なものについては評価が困難な傾向にあります。
評価項目は下記になります。
業種人気
成長力
・市場
・主幹事会社

マスターカーブ法と吸収金額推定法の評価方法には一長一短があり、どちらが良いとは言えませんが、IPO銘柄によって評価方法を選択することで、精度の良い初値予想ができるものと考えています。
特に市場が東証二部やアンビシャスなどマイナーな場合は、市場を考慮して評価を行う吸収金額推定法が参考になるかと思います。

当サイトでは、以上のデータを用いて初値を評価及び初値予想を行っています。