Cross Eホールディングス(231A)初値予想,IPOの定量的な評価及び分析【8月29日上場】

【IPOの初値予想】Cross Eホールディングス(231A)のIPOの初値の評価はBです。
Cross EホールディングスのIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●Cross Eホールディングスの評価の概要

●好材料 ●悪材料
・IPOで市場から吸収される金額が少ないです。
・主要株主の上場時売買が制限(ロックアップ)が良く掛かっています。
・建設業の平均騰落率が低くIPOの人気が低いです。

●IPOの評価コメント
Cross Eホールディングスは、吸収金額だけを見ると約9.4億円ということでIPOの初値高騰はしやすいです。
また、公募価格での時価総額は、29.3億円となっています。

・下記、今期第2四半期までの業績進捗率です。
 前期に対して、売上高:92%、純利益:130%です。
・下記、Cross Eホールディングスの事業内容です。
 ハウステンボスや公共施設等の施設管理および廃棄物焼却炉や資源リサイクル施設等の建設、産業用機械等の設置工事業
・セカンダリーの高値の評価は、5.4です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。
※【IPO分析】上場日から初値形成までの日数が高値の上昇に及ぼす影響の分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出したCross Eホールディングス初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 1,800 52.5 18 2.1 14.4
初値予想(吸収金額推定法) 1,240 5.1 12.4 1.4 9.92
初値 1,085 -8.1 10.9 1.3 8.68
高値 1,140 5.1 11.4 1.3 9.12

※IPOの初値予想のデータは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●Cross Eホールディングスの参考データ

公募価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率) 11.8 23.6 35.4 47.2
PBR(株価純資産倍率) 1.4 2.8 4.2 5.6
吸収金額(億円) 9.44 18.88 28.32 37.76

※IPOの参考データは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●Cross Eホールディングスの基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
8月29日 Cross Eホールディングス 231A 1,150 1,100 1,180 1,180
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
9 Q-Board 建設業 Jトラストグローバル証券 7,778(利回り:6.6%)

※配当性向の目標は、30%です。配当額は今期の予想純利益の30%とした場合(配当性向:30%)の算定結果です。


●Cross Eホールディングスの株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
350,000 350,000 100,000 800,000 2,479,800 8,000

●Cross Eホールディングスの企業業績

年度 2020 2021 2022 2023 今期進捗(第2Q)
売上高(億円) 12.19 13.51 12.3 28.14 25.94
純利益(億円) 0.97 0.31 1.25 2.48 3.21
純資産額(億円) 9.98 10.3 11.55 19.37 22.59
総資本(億円) 12.94 13.33 14.43 27.39 33.91
自己資本比率(%) 77.1 77.3 80 70.7 66.6
売上高利益率(%) 8 2.3 10.2 8.8 12.4
ROE(自己資本利益率)(%) 10.1 3.1 11.5 16 15.3
ROA(総資本利益率)(%) 7.5 2.4 9 11.9 10.5

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
  資本組入額:189.98百万円
※2019年から2022年までの業績データは、ハウステンボス・技術センター株式会社単体のデータです。それ以降は、完全親会社であるCross Eホールディングスの連結データとなります。
※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●Cross Eホールディングスのロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 70.6 1,750,000 0 180
持株比率 2位 0.2 6,000 30,000 180
持株比率 3位 0.1 3,000 12,000 180
持株比率 4位 0.1 3,000 9,000 180
持株比率 5位 0.1 3,000 9,000 180
持株比率 6位 0.1 2,000 8,000 180
持株比率 7位 0.1 2,000 8,000 180
持株比率 8位 0.1 2,000 6,000 180
持株比率 9位 0.1 2,000 6,000 180
持株比率 10位 0.3 6,800 0 180

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
 持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。

※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●Cross EホールディングスのIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
Jトラストグローバル証券 80.0 560,000 5,600
SBI証券 7.0 49,000 490
岡三証券 5.0 35,000 350
FFG証券 4.0 28,000 280
西日本シティTT証券 2.0 14,000 140
マネックス証券 2.0 14,000 140


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 Q-Board 建設業 5~10億円 Jトラストグローバル証券
参照データ数 3 17 177 2
初値勝率(%) 100 52.9 94.9 50
初値騰落率(%) 34.3 14 135.1 0.6
初値騰落率σ(%) 28.4 53 121.5 31.8
初値-公募価格の吸収金額(億円) 0.97 3.04 9.78 -0.06
初値吸収金額σ(億円) 0.81 8.5 9.2 0.82
高値勝率(%) 33.3 47.1 58.8 50
高値騰落率(%) 2.5 6.7 9.1 9.4
高値騰落率σ(%) 2.7 6.5 7.4 13.3
高値-初値の吸収金額(億円) 0.1 1.51 1.57 0.26
高値吸収金額σ(億円) 0.11 2.98 1.48 0.37

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)
※相場動向の市場区分は、近似市場のデータです。上場区分毎に、プライム:東証1部、スタンダード:東証2部、グロース:JQS及びマザーズ、プレミア:名証1部、メイン:名証2部、ネクスト:セントレックスも参照します。

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、Cross Eホールディングス(231A)のIPOの評価および分析と初値予想でした。