2017年に初値及び高値が騰落した銘柄をまとめました。
今年はIPOで株式会社が89社も上場しました。
初値の騰落率が平均で100%を超え、さらに初値の損益が平均で20万円を超えるという好調ぶりでした。
では、早速初値騰落率ランキングから見ていきましょう。
初値騰落率トップ10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 初値騰落率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | トレードワークス | 3997 | JQS | 情報・通信業 | 岡三証券 | 518.2 |
2 | ウォンテッドリー | 3991 | マザーズ | 情報・通信業 | 大和証券 | 401.0 |
3 | ビーブレイクシステムズ | 3986 | マザーズ | 情報・通信業 | SBI証券 | 361.1 |
4 | ポエック | 9264 | JQS | 卸売業 | 野村證券 | 337.3 |
5 | ユーザーローカル | 3984 | マザーズ | 情報・通信業 | 大和証券 | 325.2 |
6 | シャノン | 3976 | マザーズ | 情報・通信業 | 東洋証券 | 320.7 |
7 | エル・ティー・エス | 6560 | マザーズ | サービス業 | 大和証券 | 313.2 |
8 | サインポスト | 3996 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 287.7 |
9 | M-IIF | 6545 | マザーズ | サービス業 | みずほ証券 | 281.8 |
10 | M-力の源HD | 3561 | マザーズ | 小売業 | 野村證券 | 271.7 |
初値騰落率ワースト10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 初値騰落率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Wismettac | 9260 | 東証1部 | 卸売業 | 野村證券 | -6.0 |
2 | LIXILビバ | 3564 | 東証1部 | 小売業 | 野村證券 | -5.0 |
3 | スシローGHD | 3563 | 東証1部 | 小売業 | 野村證券 | -4.7 |
4 | プレミアグループ | 7199 | 東証2部 | その他金融業 | 野村證券 | -4.3 |
5 | マクロミル | 3978 | 東証1部 | 情報・通信業 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | -4.3 |
6 | ウェーブロックHD | 7940 | 東証2部 | 化学業 | みずほ証券 | -3.9 |
7 | MS&Consulting | 6555 | マザーズ | サービス業 | SMBC日興証券 | -2.3 |
8 | アルヒ | 7198 | 東証1部 | その他金融業 | 野村證券 | -2.3 |
9 | ビーグリー | 3981 | マザーズ | 情報・通信業 | SMBC日興証券 | 0.1 |
10 | カチタス | 8919 | 東証1部 | 不動産業 | 大和証券 | 1.5 |
全体の初値騰落率の平均値は、112.9%でした。
初値損益トップ10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 初値損益(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | トレードワークス | 3997 | JQS | 情報・通信業 | 岡三証券 | 1,140,000 |
2 | ヴィスコ・テクノロジーズ | 6698 | JQS | 電気機器業 | みずほ証券 | 1,008,000 |
3 | ユーザーローカル | 3984 | マザーズ | 情報・通信業 | 大和証券 | 956,000 |
4 | サインポスト | 3996 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 633,000 |
5 | ビーブレイクシステムズ | 3986 | マザーズ | 情報・通信業 | SBI証券 | 603,000 |
6 | テモナ | 3985 | マザーズ | 情報・通信業 | SMBC日興証券 | 550,000 |
7 | SKIYAKI | 3995 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 500,000 |
8 | シャノン | 3976 | マザーズ | 情報・通信業 | 東洋証券 | 481,000 |
9 | UUUM | 3990 | マザーズ | 情報・通信業 | 野村證券 | 465,000 |
10 | ディーエムソリューションズ | 6549 | JQS | サービス業 | SBI証券 | 460,000 |
初値損益ワースト10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 初値損益(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Wismettac | 9260 | 東証1部 | 卸売業 | 野村證券 | -28,500 |
2 | スシローGHD | 3563 | 東証1部 | 小売業 | 野村證券 | -17,000 |
3 | LIXILビバ | 3564 | 東証1部 | 小売業 | 野村證券 | -10,300 |
4 | プレミアグループ | 7199 | 東証2部 | その他金融業 | 野村證券 | -10,000 |
5 | マクロミル | 3978 | 東証1部 | 情報・通信業 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | -8,300 |
6 | MS&Consulting | 6555 | マザーズ | サービス業 | SMBC日興証券 | -3,000 |
7 | アルヒ | 7198 | 東証1部 | その他金融業 | 野村證券 | -3,000 |
8 | ウェーブロックHD | 7940 | 東証2部 | 化学業 | みずほ証券 | -2,900 |
9 | ビーグリー | 3981 | マザーズ | 情報・通信業 | SMBC日興証券 | 100 |
10 | カチタス | 8919 | 東証1部 | 不動産業 | 大和証券 | 2,500 |
全体の初値損益の平均値は、215,229円でした。
高値騰落率トップ10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 高値騰落率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | レノバ | 9519 | マザーズ | 電気・ガス業 | 大和証券 | 26.7 |
2 | 安江工務店 | 1439 | JQS | 建設業 | 東海東京証券 | 23.1 |
3 | ABホテル | 6565 | JQS | サービス業 | 大和証券 | 22.9 |
4 | 大阪油化工業 | 4124 | JQS | 化学業 | 野村證券 | 22.6 |
5 | M-ソレイジア | 4597 | マザーズ | 医薬品業 | みずほ証券 | 19.2 |
6 | クックビズ | 6558 | マザーズ | サービス業 | 大和証券 | 18.9 |
7 | 幸和製作所 | 7807 | JQS | その他製品業 | SMBC日興証券 | 18.8 |
8 | M-力の源HD | 3561 | マザーズ | 小売業 | 野村證券 | 18.0 |
9 | オプティマスグループ | 9268 | 東証2部 | 卸売業 | 野村證券 | 17.9 |
10 | サインポスト | 3996 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 17.6 |
高値騰落率ワースト10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 高値騰落率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ユニフォームネクスト | 3566 | マザーズ | 小売業 | 野村證券 | 0.2 |
2 | エスユーエス | 6554 | マザーズ | サービス業 | 野村證券 | 0.2 |
3 | Wismettac | 9260 | 東証1部 | 卸売業 | 野村證券 | 0.2 |
4 | マツオカコーポレーション | 3611 | 東証1部 | 繊維製品業 | 野村證券 | 0.3 |
5 | マクロミル | 3978 | 東証1部 | 情報・通信業 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 0.4 |
6 | Casa | 7196 | 東証2部 | その他金融業 | SMBC日興証券 | 0.6 |
7 | 日宣 | 6543 | JQS | サービス業 | 大和証券 | 1.0 |
8 | すららネット | 3998 | マザーズ | 情報・通信業 | みずほ証券 | 1.3 |
9 | オークネット | 3964 | 東証1部 | 情報・通信業 | 野村證券 | 1.5 |
10 | UUUM | 3990 | マザーズ | 情報・通信業 | 野村證券 | 1.5 |
全体の高値騰落率の平均値は、8.4%でした。
高値差益トップ10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 高値差益(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 幸和製作所 | 7807 | JQS | その他製品業 | SMBC日興証券 | 150,000 |
1 | サインポスト | 3996 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 150,000 |
3 | SKIYAKI | 3995 | マザーズ | 情報・通信業 | いちよし証券 | 115,000 |
4 | トレードワークス | 3997 | JQS | 情報・通信業 | 岡三証券 | 109,000 |
5 | クックビズ | 6558 | マザーズ | サービス業 | 大和証券 | 100,000 |
5 | アセンテック | 3565 | マザーズ | 卸売業 | SBI証券 | 100,000 |
5 | テンポイノベーション | 3484 | マザーズ | 不動産業 | 東海東京証券 | 100,000 |
5 | 一家ダイニングプロジェクト | 9266 | マザーズ | 小売業 | SMBC日興証券 | 100,000 |
9 | ユーザーローカル | 3984 | マザーズ | 情報・通信業 | 大和証券 | 85,000 |
10 | PKSHA Technology | 3993 | マザーズ | 情報・通信業 | SMBC日興証券 | 72,000 |
高値差益ワースト10
順位 | 銘柄名 | コード | 上場市場 | 業種 | 主幹事 | 高値差益(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | マクロミル | 3978 | 東証1部 | 情報・通信業 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 700 |
2 | ユニフォームネクスト | 3566 | マザーズ | 小売業 | 野村證券 | 1,000 |
3 | エスユーエス | 6554 | マザーズ | サービス業 | 野村證券 | 1,000 |
4 | Wismettac | 9260 | 東証1部 | 卸売業 | 野村證券 | 1,000 |
5 | マツオカコーポレーション | 3611 | 東証1部 | 繊維製品業 | 野村證券 | 1,000 |
6 | Casa | 7196 | 東証2部 | その他金融業 | SMBC日興証券 | 1,400 |
7 | オークネット | 3964 | 東証1部 | 情報・通信業 | 野村證券 | 1,900 |
8 | ウェーブロックHD | 7940 | 東証2部 | 化学業 | みずほ証券 | 2,200 |
9 | 日宣 | 6543 | JQS | サービス業 | 大和証券 | 3,000 |
10 | フルテック | 6546 | 東証2部 | サービス業 | 野村證券 | 3,300 |
全体の高値差益の平均値は、33,090円でした。
IPOランキングのまとめ
初値のトップランキングでは、トレードワークスが目を引きましたね。
初値騰落率が500%超えとは、恐れ入りました。
初値損益も100万円超とめったにないお宝IPOでしたね。
高値ランキングを見ても10万円超が8社もあり、初値買いも捨てたものじゃないという印象を受けました。
総じて言えるのは、マザーズやジャスダックはやはり強いですね。
初値に関していえば、マザーズやジャスダック市場と情報通信業の相性が非常に良かったですね。
高値に関しては、マザーズやジャスダック市場が多いものの、情報通信業で占めているわけではなく、多様な業種がランクインしました。
反対にワーストランキングでは、東証一部や東証二部が多数を占めていました。
これは、決して企業の人気がないわけではなくて、吸収金額の規模が大きいため多少の投機資金が集まっても値幅が限定的になると考えられます。
さらに、東証一部などの大規模な会社では2倍3倍といった急激な企業成長が難しく、成長株狙いの投機資金が集まりにくいという理由も考えられます。
以上、2017年のIPOランキングのまとめでした。
個人的な感想としては、ソレイジアが気になりました。
公募価格が圧倒的に低く買いやすかったのもありますが、中国での新薬の承認が今か今かという雰囲気が気に入っています。
新薬の承認が来年になる見込みらしいので、注目しながら年を越そうかと思います。
来年も引き続き皆様のIPOを狙う際の一助となれるよう、詳細な評価を行っていきます。
では、皆様も良い年をお過ごしください。