インバウンドテック(7031)初値予想,IPOの定量的な評価及び分析【6月27日上場の中止】

【IPOの初値予想】インバウンドテック(7031)のIPOの初値の評価はSです。
インバウンドテックのIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●インバウンドテックの評価の概要

●好材料 ●悪材料
・IPOで市場から吸収される金額が少ないです。
・サービス業の平均騰落率が高くIPOの人気が高いです。
・直近数年の業績が上昇傾向にあり、成長力が高いです。
・主要株主の上場時売買が制限(ロックアップ)が良く掛かっています。
・無しです。
●IPOの評価コメント
インバウンドテックは、吸収金額だけを見ると約9.1億円ということでIPOの初値高騰はしやすいです。
また、公募価格での時価総額は、31.8億円となっています。
持株比率4位のロックアップは保有株式の一部だけに掛かるという限定的なものです。詳細はロックアップの項の備考欄をご確認ください。
2018年6月22日にインバウンドテックの上場が中止となりました。

・下記、今期第3四半期までの業績進捗率です。
前期に対して、売上高:82%、純利益:98%です。
・下記、インバウンドテックの事業内容です。
24時間365日・多言語対応コンタクトセンター運営事業、セールスアウトソーシング事業
・セカンダリーの高値の評価は、8.0です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。
※【IPO分析】上場日から初値形成までの日数が高値の上昇に及ぼす影響の分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出したインバウンドテック初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 12,350 210.3 133 22.6 28.32
初値予想(吸収金額推定法) 15,150 280.7 163.2 27.7 34.74
初値
高値

※IPOの初値予想のデータは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●インバウンドテックの参考データ

公募価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率) 42.9 85.8 128.7 171.6
PBR(株価純資産倍率) 7.3 14.6 21.9 29.2
吸収金額(億円) 9.13 18.25 27.38 36.5

※IPOの参考データは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●インバウンドテックの基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
6月27日 インバウンドテック 7031 3,810 3,810 3,980 3,980
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
3 マザーズ サービス業 東海東京証券


●インバウンドテックの株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
135,000 64,400 29,900 229,300 798,000 2,293

●インバウンドテックの企業業績

年度 2016 2017 今期進捗(第3Q)
売上高(億円) 13.35 19.7 16.14
純利益(億円) 0.05 0.74 0.73
純資産額(億円) 0.88 1.89 2.62
総資本(億円) 3.82 6.17 5.47
自己資本比率(%) 23.1 30.5 47.8
売上高利益率(%) 0.3 3.8 4.5
ROE(自己資本利益率)(%) 53.6 32.3
ROA(総資本利益率)(%) 14.8 12.5

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
資本組入額:247.16百万円

※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●インバウンドテックのロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 19.3 154,200 0 180
持株比率 2位 8.9 71,400 12,000 180
持株比率 3位 7.1 56,500 0 180
持株比率 4位 7.0 55,800 0 90 1.5
持株比率 5位 6.6 52,500 0 180 1.5
持株比率 6位 6.6 52,500 0 180 1.5
持株比率 7位 2.8 22,600 7,500 180
持株比率 8位 1.6 12,600 7,500 180
持株比率 9位 4.1 33,000 0 180
持株比率 10位 2.6 20,600 0 180

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。
持株比率4位のロックアップは保有株式の一部だけに掛かるという限定的なものです。
持株比率4位;55800株のうち、25800株をロックアップ
※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●インバウンドテックのIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
東海東京証券 89.5 178,400 1,784
SBI証券 3.0 6,000 60
香川証券 2.5 5,000 50
エイチ・エス証券 2.0 4,000 40
むさし証券 1.0 2,000 20
エース証券 1.0 2,000 20
マネックス証券 1.0 2,000 20


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 マザーズ サービス業 5~10億円 東海東京証券
参照データ数 103 47 42 8
初値勝率(%) 92.2 87.2 100 100
初値騰落率(%) 114.7 87.1 153.1 64.5
初値騰落率σ(%) 96.6 76.8 100.9 64.2
初値-公募価格の吸収金額(億円) 11.38 8.53 10.38 5.46
初値吸収金額σ(億円) 12.2 8.53 6.33 5.39
高値勝率(%) 72.8 59.6 57.1 62.5
高値騰落率(%) 10.3 8.8 8.5 10.9
高値騰落率σ(%) 6.7 6.8 6.8 8.6
高値-初値の吸収金額(億円) 2.94 2.7 1.46 1.51
高値吸収金額σ(億円) 3.05 2.5 1.33 1.42

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、インバウンドテック(7031)のIPOの評価および分析と初値予想でした。