【マネーフォワード(3994)初値予想】IPOの定量的な評価及び分析【9月29日上場】

【IPOの初値予想】マネーフォワード(3994)のIPOの初値の評価はCです。
マネーフォワードのIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●マネーフォワードの評価の概要

●好材料 ●悪材料
・情報・通信業の平均騰落率が高くIPOの人気が高いです。
・直近数年の業績が上昇傾向にあり、成長力が高いです。
・IPOで市場から吸収される金額が多いです。
・直近数年の純利益が上昇傾向になく、成長力が低いです。
●IPOの評価コメント
マネーフォワードは、吸収金額だけを見ると約45.4億円ということでIPOの初値高騰は厳しいです。
今期進捗から連結財務諸表での記載となります。
赤字続きではありますが、売上は右肩上がりなので、いずれ黒字転換があるかもしれません。
・下記、今期第2四半期の業績進捗率です。
 前期に対して、売上高:78%、純利益:77%です。
・下記、マネーフォワードの事業内容です。
 自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』の提供を行うPFM事業、法人・個人事業主向けのクラウド型サービス『MFクラウド会計・確定申告・請求書・給与・消込・マイナンバー』といった6つのバックオフィス向けMFクラウド事業等
・セカンダリーの高値の評価は、9.7です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出したマネーフォワード初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 1,720 11 11.8 50.41
初値予想(吸収金額推定法) 2,100 35.5 14.4 61.55
初値 3,000 93.5 20.6 87.93
高値 3,275 9.2 22.5 95.99

※IPOの初値予想のデータは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●マネーフォワードの参考データ

公募価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率)
PBR(株価純資産倍率) 10.6 21.2 31.8 42.4
吸収金額(億円) 45.43 90.86 136.29 181.72

※IPOの参考データは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●マネーフォワードの基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
9月29日 マネーフォワード 3994 1,330 1,350 1,550 1,550
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
11 マザーズ 情報・通信業 SMBC日興証券、マネックス証券


●マネーフォワードの株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
1,617,700 931,000 382,300 2,931,000 18,279,400 29,310

●マネーフォワードの企業業績

年度 2013 2014 2015 2016 今期進捗(第2Q)
売上高(億円) 0.04 0.76 4.42 15.42 12.03
純利益(億円) -1.07 -5.5 -11.42 -8.89 -6.83
純資産額(億円) 5.28 0.33 19.46 18.87 12.04
総資本(億円) 5.43 1.53 25.13 30.91 33.94
自己資本比率(%) 97.3 21.9 77 60.4 34.8
売上高利益率(%) -3018.8 -722 -258.6 -57.6 -56.8
ROE(自己資本利益率)(%) -195.8 -116 -46.8 -44.8
ROA(総資本利益率)(%) -158 -85.7 -31.7 -21.1

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
  資本組入額:779.17百万円
※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●マネーフォワードのロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 17.1 3,126,200 656,600 180
持株比率 2位 15.9 2,898,040 0 90 1.5
持株比率 3位 7.8 1,431,000 252,000 180
持株比率 4位 6.0 1,096,800 118,000 180
持株比率 5位 2.5 465,000 0 180
持株比率 6位 4.4 800,000 0 180
持株比率 7位 2.5 464,400 137,000 180
持株比率 8位 3.3 594,120 0 180
持株比率 9位 3.1 567,200 0 180
持株比率 10位 1.6 286,000 137,000 180

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
 持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。
※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●マネーフォワードのIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
SMBC日興証券 73.7 1,877,700 18,777
マネックス証券 18.1 461,000 4,610
SBI証券 5.4 137,500 1,375
みずほ証券 0.9 24,200 242
東海東京証券 0.9 24,200 242
静銀ティーエム証券 0.6 16,100 161
いちよし証券 0.3 8,000 80


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 マザーズ 情報・通信業 20億円超 SMBC日興証券
参照データ数 73 33 36 15
初値勝率(%) 90.4 90.9 58.3 80
初値騰落率(%) 101.9 137.9 14.5 109.3
初値騰落率σ(%) 94.6 107.4 30.1 94.6
初値-公募価格の吸収金額(億円) 8.77 8.79 -0.93 8.15
初値吸収金額σ(億円) 9.05 11.03 15.17 8.46
高値勝率(%) 74 72.7 41.7 66.7
高値騰落率(%) 11.1 10.1 5.9 8.4
高値騰落率σ(%) 7 6.5 6 6.5
高値-初値の吸収金額(億円) 2.79 2.53 5.82 2.5
高値吸収金額σ(億円) 2.55 2.57 8.2 3.42

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、マネーフォワード(3994)のIPOの評価および分析と初値予想でした。