【世紀(6234)初値予想】IPOの定量的な評価及び分析【2月8日上場】

【IPOの初値予想】世紀(6234)のIPOの初値の評価はCです。
世紀のIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●世紀の評価の概要

 

●好材料 ●悪材料
・直近数年の業績が上昇傾向にあり、成長力が高いです。
・主要株主の上場時売買が制限(ロックアップ)が良く掛かっています。
・IPOで市場から吸収される金額が多いです。
・機械業の平均騰落率が低くIPOの人気が低いです。
●IPOの評価コメント
世紀は、吸収金額だけを見ると約27.2億円ということでIPOの初値高騰は厳しいです。
2018年最初のIPOということで期待したいですが、吸収金額が若干多めですね。
社内規程に照らして確認すべき事項が発生し、平成30年1月22日開催の当社取締役会において当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しを中止することを決議したそうです。

・下記、今期第2四半期の業績進捗率です。
前期に対して、売上高:59%、純利益:73%です。
・下記、世紀の事業内容です。
射出成型合理化機器「ランナーレスシステム」の製造販売
・セカンダリーの高値の評価は、6.7です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。
※【IPO分析】上場日から初値形成までの日数が高値の上昇に及ぼす影響の分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出した世紀初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 5,970 15 23 3.8 31.26
初値予想(吸収金額推定法) 10,140 95.4 39 6.5 53.1
初値
高値

※IPOの初値予想のデータは、想定価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●世紀の参考データ

想定価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率) 20 40 60 80
PBR(株価純資産倍率) 3.3 6.6 9.9 13.2
吸収金額(億円) 27.18 54.36 81.54 108.72

※IPOの参考データは、想定価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●世紀の基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
2月8日 世紀 6234 5,190
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
3 マザーズ 機械業 野村證券 9,508(利回り:1.8%)

※配当性向の目標は、25%です。配当額は今期の予想純利益の25%とした場合(配当性向:25%)の算定結果です。


●世紀の株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
260,200 195,200 68,300 523,700 1,301,200 5,237

●世紀の企業業績

年度 2016 2017 今期進捗(第2Q)
売上高(億円) 29.31 31.16 18.33
純利益(億円) 3.61 3.38 2.47
純資産額(億円) 11.69 13.97 15.21
総資本(億円) 19.85 21.56 23.04
自己資本比率(%) 58.9 64.8 66
売上高利益率(%) 12.3 10.9 13.5
ROE(自己資本利益率)(%) 26.4 17
ROA(総資本利益率)(%) 16.3 11.1

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
資本組入額:621.20百万円

※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●世紀のロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 63.6 827,800 0 90
持株比率 2位 0.5 6,000 0 180
持株比率 3位 0.3 4,500 0 180
持株比率 4位 0.2 3,000 0 180
持株比率 5位 0.1 1,500 0 180
持株比率 6位 0.1 1,500 0 180
持株比率 7位 0.1 1,500 0 180

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。
※持株比率 2位以下は、原則として、割当てを受けた日から上場日以後6か月間を経過する日まで所有する等の確約を行っているそうです。
※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●世紀のIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
野村證券
SMBC日興証券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SBI証券
岡三証券
極東証券


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 マザーズ 機械業 20億円超 野村證券
参照データ数 103 2 57 45
初値勝率(%) 92.2 100 66.7 80
初値騰落率(%) 114.7 34.7 22.3 61.8
初値騰落率σ(%) 96.6 45.5 35.3 77.5
初値-公募価格の吸収金額(億円) 11.38 40.58 8.59 6.23
初値吸収金額σ(億円) 12.2 56.9 29.42 12.59
高値勝率(%) 72.8 0 45.6 51.1
高値騰落率(%) 10.3 3 6.2 7.8
高値騰落率σ(%) 6.7 0 5.8 7.4
高値-初値の吸収金額(億円) 2.94 3.28 6.46 4.03
高値吸収金額σ(億円) 3.05 4.03 8.77 6.19

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、世紀(6234)のIPOの評価および分析と初値予想でした。