信和(3447)初値予想,IPOの定量的な評価及び分析【3月20日上場】

【IPOの初値予想】信和(3447)のIPOの初値の評価はDです。
信和のIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●信和の評価の概要

●好材料 ●悪材料
・主要株主の上場時売買が制限(ロックアップ)が良く掛かっています。

・IPOで市場から吸収される金額が多いです。

●IPOの評価コメント
信和は、吸収金額だけを見ると約142.9億円ということでIPOの初値高騰は非常に厳しいです。
データは国際会計基準にて記載しています。
業種の分析データが不足しているため、評価が困難となっています。
初値予想値はマスターカーブ法、吸収金額推定法ともに過小評価されています。
信和と同業種のジェイテックコーポレーションの初値がプラス331.1%と暴騰したことを考えると、信和も期待したいところです。
しかし、信和は吸収金額がジェイテックコーポレーションの7倍もあること、また成長力も目を引くものではありません。
さらに、市場が東証2部ということ、加えて、仮条件が想定価格を下回ったことを踏まえると、初値の高騰は期待しにくいと考えられます。
1点、買い要素を挙げると、配当利回りが良いというところだと思います。
当初の予定売出数11995800株のうち、日本国内の確定した売出数は、10636300株となります。

・下記、今期第3四半期の業績進捗率です。
 前期に対して、売上高:81%、純利益:69%です。
・下記、信和の事業内容です。
 主に仮設資材、物流機器を中心とした金属製品の製造販売
・セカンダリーの高値の評価は、現在データ不足のため未算出です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。
※【IPO分析】上場日から初値形成までの日数が高値の上昇に及ぼす影響の分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出した信和初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 1,150 0 9.4 1.5 142.93
初値予想(吸収金額推定法) 1,160 0.9 9.5 1.5 144.18
初値 1,106 -3.8 9.1 1.5 137.46
高値 1,180 6.7 9.7 1.6 146.66

※IPOの初値予想のデータは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●信和の参考データ

公募価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率) 9.4 18.8 28.2 37.6
PBR(株価純資産倍率) 1.5 3 4.5 6
吸収金額(億円) 142.93 285.86 428.8 571.73

※IPOの参考データは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●信和の基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
3月20日 信和 3447 1,380 1,150 1,300 1,150
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
3 東証2部 金属製品業 野村證券 4,511(利回り:3.9%)

※配当性向の目標は、40%です。配当額は今期の予想純利益の40%とした場合(配当性向:40%)の算定結果です。


●信和の株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
0 10,636,300 1,792,600 12,428,900 13,788,400 124,289

●信和の企業業績

年度 2016 2017 今期進捗(第3Q)
売上高(億円) 151.2 151.94 123.22
純利益(億円) 15.11 16.81 11.66
純資産額(億円) 88.13 104.95 116.63
総資本(億円) 190 202.41 207.93
自己資本比率(%) 46.4 51.9 56.1
売上高利益率(%) 10 11.1 9.5
ROE(自己資本利益率)(%) 17.4 10.5
ROA(総資本利益率)(%) 8.6 5.7

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
  資本組入額:0.00百万円

※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●信和のロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 20.6 2,842,200 0 90 1.5
持株比率 2位 2.2 309,900 0 90 1.5
持株比率 3位 0.0 0 207,000 90
持株比率 4位 0.0 0 103,800 90
持株比率 5位 0.0 0 103,800 90
持株比率 6位 0.0 0 103,800 90
持株比率 7位 0.0 0 13,800 90
持株比率 8位 0.0 0 13,800 90
持株比率 9位 0.0 0 13,800 90
持株比率 10位 0.0 0 13,800 90

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
 持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。

※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●信和のIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
野村證券 86.0 9,147,700 91,477
みずほ証券 7.0 744,500 7,445
大和証券 3.0 319,000 3,190
SMBC日興証券 1.0 106,300 1,063
東海東京証券 1.0 106,300 1,063
岡三証券 1.0 106,300 1,063
岩井コスモ証券 0.5 53,100 531
SBI証券 0.5 53,100 531


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 東証2部 金属製品業 20億円超 野村證券
参照データ数 13 0 57 45
初値勝率(%) 69.2 66.7 80
初値騰落率(%) 13.4 22.3 61.8
初値騰落率σ(%) 30.1 35.3 77.5
初値-公募価格の吸収金額(億円) 2.15 8.59 6.23
初値吸収金額σ(億円) 4.43 29.42 12.59
高値勝率(%) 46.2 45.6 51.1
高値騰落率(%) 5.8 6.2 7.8
高値騰落率σ(%) 5.1 5.8 7.4
高値-初値の吸収金額(億円) 2.42 6.46 4.03
高値吸収金額σ(億円) 2.4 8.77 6.19

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、信和(3447)のIPOの評価および分析と初値予想でした。