【フルテック(6546)初値予想】IPOの定量的な評価及び分析【3月22日上場】

【IPOの初値予想】フルテック(6546)のIPOの初値の評価はBです。
フルテックのIPOの初値評価
※進捗業績は、初値の評価には含まれていませんが、参考として記載しています。

●フルテックの評価の概要

●好材料 ●悪材料
・IPOで市場から吸収される金額が少ないです。
・サービス業の平均騰落率が高くIPOの人気が高いです。
・主要株主の上場時売買が制限(ロックアップ)が良く掛かっています。
・直近数年の業績が上昇傾向になく、成長力が低いです。
・前期に対する今期業績の進捗が不調です。
●IPOの評価コメント
フルテックは、吸収金額だけを見ると約7.7億円ということでIPOの初値高騰はしやすいです。
配当性向30%程度を目安に、安定的な1株当たり配当を目指すそうです。
・下記、今期第3四半期の業績進捗率です。
 前期に対して、売上高:69%、純利益:40%です。
・下記、フルテックの事業内容です。
 自動ドア開閉装置の販売・施工・保守、ステンレス建具の製造・販売等
・セカンダリーの高値の評価は、7.9です。
※【IPO評価】IPOのセカンダリー市場における高値の評価と分析はこちらです。

●独自のIPOの評価により算出したフルテック初値予想と上場結果

株価(円) 騰落率(%) PER(株価収益率) PBR(株価純資産倍率) 吸収金額(億円)
初値予想(マスターカーブ法) 790 31.7 9.7 0.9 10.17
初値予想(吸収金額推定法) 640 6.7 7.8 0.7 8.24
初値 1,230 105 15.1 1.4 15.83
高値 1,263 2.7 15.5 1.4 16.25

※IPOの初値予想のデータは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO評価】IPOの評価方法と初値騰落率についての分析はこちらです。

●フルテックの参考データ

公募価格 騰落率+100% 騰落率+200% 騰落率+300%
PER(株価収益率) 7.3 14.6 21.9 29.2
PBR(株価純資産倍率) 0.7 1.4 2.1 2.8
吸収金額(億円) 7.72 15.44 23.17 30.89

※IPOの参考データは、公募価格を基に算出しています。
※【IPO分析】IPOの吸収金額と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●フルテックの基本データ

上場日 企業名 銘柄コード 想定価格 仮条件下限(円) 仮条件上限(円) 公募価格(円)
3月22日 フルテック 6546 540 540 600 600
決算月 市場 業種 主幹事 配当(円/100株) 優待(円/株) 総利回り(円/100株)
3 東証2部 サービス業 野村證券 192(利回り:0.3%)

※配当額は、昨年度の配当総額と同程度とした場合の算定結果です。


●フルテックの株式データ

公募株式数 売出株式数 OA 公開株式数 上場時発行済株式数 最大公開個数
600,000 519,200 167,800 1,287,000 5,200,000 12,870

●フルテックの企業業績

年度 2015 2016 今期進捗(第3Q)
売上高(億円) 100.99 104.46 71.58
純利益(億円) 4.71 4.25 1.7
純資産額(億円) 41.99 44.97 47.74
総資本(億円) 83.58 84.34 88.06
自己資本比率(%) 50 53.1 54.2
売上高利益率(%) 4.7 4.1 2.4
ROE(自己資本利益率)(%) 9.8 3.7
ROA(総資本利益率)(%) 5.1 2

※企業業績は、連結データを記載。連結データがなければ単体データを記載。
  資本組入額:166.50百万円
※【IPO分析】IPOの成長力と初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●フルテックのロックアップの状況

持株比率順位 上場時保有率(%) 上場時保有株数 ストックオプション ロックアップの日数 ロックアップの解除(倍率)
持株比率 1位 21.1 1,095,920 0 90
持株比率 2位 11.5 600,000 0 90
持株比率 3位 6.8 356,000 0 90
持株比率 4位 4.0 208,000 0 90
持株比率 5位 3.8 200,000 0
持株比率 6位 3.7 192,000 0 90
持株比率 7位 2.6 136,000 0 90
持株比率 8位 2.5 130,800 0 90
持株比率 9位 2.1 109,600 0 90
持株比率 10位 2.0 102,080 0 90

※保有率、保有株数にストックオプションは考慮していません。
 持株比率は、ストックオプション及び上場前の株式保有数を考慮した順位になっています。
※【IPO分析】IPOのロックアップと初値騰落率の関係についての分析はこちらです。

●フルテックのIPO引受証券会社

証券会社 引受率(%) 引受株式数 引受個数
野村證券 81.0 907,000 9,070
みずほ証券 8.0 89,500 895
SMBC日興証券 5.0 55,900 559
いちよし証券 3.0 33,500 335
SBI証券 2.0 22,300 223
岩井コスモ証券 0.5 5,500 55
エース証券 0.5 5,500 55


●IPOの相場動向

市場 業種 吸収金額 主幹事
区分 東証2部 サービス業 5~10億円 野村證券
参照データ数 5 23 19 18
初値勝率(%) 60 78.3 100 77.8
初値騰落率(%) -1.1 61.7 109.6 39.6
初値騰落率σ(%) 4.6 61.2 78.4 52.9
初値-公募価格の吸収金額(億円) -0.21 5.94 7.25 3.1
初値吸収金額σ(億円) 1.41 10 5.28 8.26
高値勝率(%) 40 56.5 57.9 55.6
高値騰落率(%) 4.7 9.4 9.6 9.8
高値騰落率σ(%) 4.3 7.7 7.7 8.3
高値-初値の吸収金額(億円) 1.25 2.84 1.17 2.92
高値吸収金額σ(億円) 1.51 2.82 0.89 2.69

※市場、業種、吸収金額、主幹事のデータは、2016年からのIPOのデータを基に算出しました。
※初値騰落率σ、初値吸収金額σの項目は、標準偏差です。(区分ごとの初値騰落率、初値吸収金額に対する振れ幅の想定です。)
(68.3%の確率で1×σの振れ幅に入ります。2×σでは95.4%の確率になります。)

※IPOの初値などの予想および高値の評価は、仮条件・公募価格等の決定後に修正することがあります。
以上、フルテック(6546)のIPOの評価および分析と初値予想でした。